同じマテル傘下のホットウィールとマッチボックスミニカー
ご存知のとおり、ホットウィールとマッチボックスミニカーは同じマテル傘下のブランド。
普通なら競合してしまうのでは?と思うのが当然です。
ともに1/64スケール(3インチ)ほどのミニカーが主力ですから、完全に競合するブランドです。
そこでマテルは競合しないよう、走りやデフォルメに重きを置いたホットウィールと、トラックなどの働く車、そして実車を再現することに重きを置いたマッチボックスミニカーとで住み分けを図っているといいます。
そこで、ホットウィールとマッチボックスミニカーでどれだけ違うのか?
新旧ではありますが、ホットウィールのクライスラー300C HEMIと、マッチボックスミニカーのクライスラー300が比較に丁度いいキャラ性でしたので、比較してみました。
ホットウィール クライスラー300C HEMI
すでにマッチボックスミニカーのクライスラー300は「マッチボックスの2015年型クライスラー300はパールホワイトでキレイ【Matchbox '15CHRYSLER 300 】」でご紹介済み。
もう一方のホットウィールのクライスラー300C HEMIを、まずは見てみましょう。
ホットウィール5packの中に入っていたクライスラー300CHEMI。
ヘミユニットの300Cです。
今回のお題目に丁度いい、ザ・ホットウィール!というスタイルです。
大きなホイールにチョップドルーフ、ヘッドライトやテールランプの塗りよりボディサイドのバイナルグラフィックにコストをかける。
ホットウィールらしい1台です。
出来のほうは全体的なフォルムはもう1つですが、特徴あるフロントフェイスとリアの壁のように切り立つ感じで300Cらしさは再現されています。
と、ここまでは予想通りでしたが、このホットウィールのクライスラー300C、手に取ってみると分かるのですが…。
軽い!
明らかに軽い。
ごらんのとおり、シャシーは金属。
と、すると、ボディは恐らくプラスチック製。
プラスチック特有のヒケ
ボディにはプラスチック特有のヒケも見られますので、恐らくボディはプラスチック製で間違いないでしょうね。
ちょっと趣旨からブレますので、プラ製のお話はコレくらいで。
ホットウィールとマッチボックスの違いを比較
同じクライスラー300ですが、新旧なので形が少し違います。
とはいえ、ホットウィールのデフォルメ、マッチボックスミニカーのリアル志向のキャラクターの違いがハッキリ見えますね。
ホットウィールとマッチボックスミニカーの違い全体のフォルム
ひと目で違うのは、ボディ全体のフォルム。
ホットウィールもイメージを捉えているという点では悪くはありませんが、マッチボックスミニカーのフォルムは、ご覧のとおり。
良く出来ていますね。
この画像だけでもホットウィールとマッチボックスミニカーの違いが歴然です。
高速走行を考えての大型ホイールを収めるためにバランスの崩れるホットウィールは見た目を犠牲にして走りを重視し造り。
対してマッチボックスミニカーはもともとリアル志向のミニカー作りで、一時ホットウィールのようなデフォルメ方向に振ったことがあったようですが、失敗。
リアル路線へ戻った経緯もあって収めるところへ収まったといえます。
ホットウィールとマッチボックスミニカーでタンポ印刷のチカラの入れところの違い
ヘッドライトもテールランプも印刷で再現されるマッチボックスミニカー。
細かなエンブレムまで再現しています。
対してホットウィールは子供でも分かりやすいカッコよさ、ボディサイドへのグラフィックスへ力を入れています。
ホットウィールでは派手なバイナルの印刷が施され、アピール度は満点。
対してマッチボックスミニカーは実車どおりの再現のため、派手さはありません。
同じマテル傘下でも住み分けているホットウィールとマッチボックスミニカー
今回、ホットウィールとマッチボックスミニカーの方向性の違いが良く出たミニカーを例にしました。
走りやデフォルメ重視で派手な外観のホットウィール。
実車を再現することに注力したマッチボックスミニカー。
それぞれ住み分けがなされていることが分かります。
そうはいってもホットウィールにもリアル志向のミニカーもあります。
逆にマッチボックスミニカーにもデフォルメの効いたミニカーもあるので、完全に方向性が違う…とも言い切れないところもあるのは、長い歴史を持つ両ブランドで仕方の無いところ。
いろいろな道を探るのも企業なら当然のことといえます。
結局選ぶのはユーザーとなる子供たちですし、選択肢が多いのは子供たちにとっても嬉しいハズ。
カーサン含めて大きな子供たちも嬉しいです。
両ブランドが消えることなく続いていって欲しいですね。
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