2004年のオートサロンで展示されていたニスモGT-R LM。
フロントビュー。
'95年ル・マン24h出場車です。
22号車、23号車が出場し、写真の22号車は、福山英朗、粕谷俊二、近藤真彦組の車両で、総合10位・クラス5位となったマシン。
いわゆるエース車両ではなく、450馬力のパワーユニット。エース車両の23号車(クラリオンがスポンサー、星野一義、鈴木利男、影山正彦)の650馬力以上からすると見劣りしますが、23号車はミッショントラブルによりリタイヤ、22号車が完走を果たしたというマシン。
レースではアテーサ4WDの機構が重量で不利のため、2WDに変更されているといいます。
撮影当時けっこう無造作に置かれていました。もちろん柵はありましたが、野外に普通に。
会場内ではないところが驚きました。
この車両は2015年にニッサン社内の有志の「名車再生クラブ」の手によりフルレストアされて生まれ変わりました。
エンジン本体は状態がよかったため分解してメンテナンスのみ。
惜しいのはステッカー類やアクリルウィンドウなど新品に交換されているところ。
動態保存という観点では動力系パーツの交換は仕方ないと思いますが、ボディやステッカーなどは当時の戦った傷みを残して欲しかったなぁと。
検疫のため、国内に戻ってくるときに洗浄されてしまうので汚れなどは徹底的にキレイにされますが、ボディの傷や破損しエアロパーツなどは、そのままが歴史的車両の保存という点ではよかったなぁとおもってしまいます。
まぁ、もうキレイになっちゃいましたからね。
いまさらですが。
レストアが完了したニスモGT-RLMはルマン出場当時ドライブしたマッチこと近藤真彦監督がNISMO FESTIVAL 2015でステアリングを握って話題になりました。
この撮影時の2004年当時はレストア前ということで貴重な写真となりました。
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