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SARD MC8RはMR2ベースのル・マン24時間耐久レース参戦車両【大塚家具展示車両】

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サード・MC8R 【 SARD MC8R 】

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SARD MC8Rです。
トヨタMR-2ベースのホモロゲ車両をレーシングカーにしたサードのル・マン24時間耐久レース参戦車両です。
前回ご紹介のサードMC8が、このSARD MC8Rのベース車両です。

東京国際展示場前の大塚家具のショールームに展示されていたときの写真です。
恐らく現在では展示されていないと思います。


 
1995年にル・マン24時間耐久レースに参戦した、サードMC8R。
1994年に製造されたサードMC8がホモロゲを取得し、作られたのがサードMC8Rです。
初参戦の1995年にはリタイヤ、1996年にはクラス15位、最後の年となった1997年は規定違反で予備予選落ちという活躍できずに終ってしまったサードNC8R。

ロードゴーウングカーのサードMC8はベース車両のMR2の面影を色濃く残し、ルマンで必要なスペックを得るためにデザイン面では厳しいところがありましたが、完成したサードMC8Rは、ご覧のとおり、破錠のないデザインでカッコよくまとまっています。

大塚家具がメインスポンサードということで、レッド/ホワイトのボディーカラーに「IDC大塚家具」のロゴが入っています。

大塚家具といえば全日本GT選手権時代にサードがスープラで参戦していたときのスポンサーでもありましたね。
このサードMC8Rの他に1995年にはトヨタ・スープラ LM-GTにも大塚家具はスポンサードしていて大分モータースポーツに力を入れていたようです。

SARD MC8R Le mans GT1

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トヨタ・セルシオの4リッターV8ツインターボエンジン1UZ-FEは580馬力を発生。
最終的には600馬力にまで達しました。

外観はホモロゲモデルのサードMC8からだいぶ変わりました。
フロントのオーバーハングが伸ばされているようで、フロントフェンダーからヘッドライトあたりへのラインが随分キレイになりました。

MC8Rのフロント&リアビュー

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フロントのイメージはMC8を残していますね。
テールエンドは全然別物になっていてMR2ままのMC8とは全く違っています。
テールランプは4灯式になっています。
ウィングもGTウィングになっていて、MC8のゲートタイプのリアウィングではありません。

サードMC8Rのボディサイド

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元々のトヨタMR2のホイールベースは2400mmから2790mmまで伸ばされてほぼMR2の印象は残っていません。
もっともトヨタMR2ではなくサードMC8ですから違って当然…なのですが。
サイド出しマフラーの冷却ダクトも見えますね。

多くのベンチレーションを配置するサードMC8R

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コンパクトなMR2のエンジンルームに4リッターV8エンジンにツインターボで過給しているので熱対策としてのベンチは必要不可欠ですね。

テールエンドには多数の穴はベンチというよりは肉抜きっぽい感じですね。
カーボン製のボディでも肉抜きまでして軽量化しているのはさすがレーシングカー。

気になるのはリアデッキのNACAダクト。
この位置にあるのは気になりますね。

サードMC8Rのリアウィングとルーフ形状

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ルーフはMR2のままかなと。
そのルーフとリアウィングには大きく「IDC大塚家具」のロゴ。

サードMC8Rのホイールはレイズの

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ホイールはVolk racing SUPERFINE MAG。
フロント6本スポーク、リア5本スポークが採用されています。

サードMC8Rのコックピットには回転数制限も

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コックピットは元々のMR2からだいぶ変わっていますね。
センタートンネルにはカーボン模様が見えますからモノコックはカーボン製ですかね。
ダッシュボードはMR2のものが流用されているようですがメーターはスタック製が埋め込まれています。

不自然な切込みがダッシュボードに入っているあたり今のようにレーシングカーといえども市販品のようにフィニッシュするって感じはないようです。
昔のレーシングカーらしく手作り感が見えます。

ペダル類もノーマルではなく、オルガンタイプが設置されています。
注目はセンターコンソールに「2速3000」「1速 4500」と低速ギヤでの回転数制限がされているところ。
レースの臨場感が、そのまま残っているのは嬉しいですね。

サードMC8Rのデザイン・スケッチ

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壁にはサードMC8Rのデザイン・スケッチがかけてありました。
見た目はサードMC8Rですが、マフラーが後方排気なので、ロードバージョンのサードMC8の初期スケッチかもしれません。

wikiによれば、このサードMC8Rは39号車のレプリカらしいです。
アクシデントで破損した39号車の変わりに46号車のカラーリングを塗り替えて39号車としたということで、実際の39号車ではないといいます。

とはいってもサードMC8Rとしてはホンモノ。でも39号車としてはレプリカ。

レーシングカーのその後って、いろいろありますね。

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