TOM'S LC500
TOM'S のLC500です。
一見、ノーマルから変化がないようにも見えるTOM'SのLC500ですが、実はスーパーGTをはじめ、レースフィールドで活躍するTOM'Sならではの実戦的なエアロが装着されています。
エアロといえばフロントバンパー、サイドステップ、リアバンパーなど大きな範囲の変更ですが、TOM'SのLC500は、もっと下、フロントリップスポイラーに当たるような小さなエアロです。
TOM'Sではフロントディフューザー、サイドディフューザー、リアディフューザーと呼んでいて、リアこそ回りこんだアンダーカウルが違って見えますが、フロントディフューザー&サイドディフューザーはノーマルに少し付けただけのカスタム。
エアロパーツといえばド派手というイメージとは違う大人な雰囲気です。
ところが、大人なのは見た目だけ。
スーパーGTのフィードバックから生まれたTOM'S LC500エアロ
スーパーGTでLC500を走らせるTOM'Sならではのエアロダイナミクスフィードバックが、このTOM'S LC500には注ぎ込まれています。
ご覧のとおり、フロントからサイドまで本当に少しのパーツなのですが…
フラット形状になるように裏側までカバーしたTOM'Sのフロントディフューザー
フロントディフューザーに至っては上の画像のように裏側までディフューザー構造になっていて、並みのエアロではないことを匂わせます。
TOM'Sのフロントディフューザーは中央部分が少し高く設定されていて、フロントバンパー下へ空気を流れるように設計されています。
フロントバンパー下へ流れ込んだ空気は後方に延長されたフラット面で整流されダウンフォースを発生させる仕組み。
フロントディフューザー左右はフロントタイヤハウス内に空気を流さないように設計されていてタイヤハウス内部に流れ込んだ空気が押し上げる”リフト”の発生を軽減しています。
通常のリップスポイラーなら見えているところだけの小さなパーツですが、バンパー下面を覆うTOM'Sのエアロは見えていないところでかなりの仕事をしています。
また、フロントディフューザーサイドの翼端版形状はスーパーフォーミュラのウィングからのフィードバックで、ここでもタイヤハウスへの空気の流入を軽減しています。
サイドディフューザーはスーパーGT車両からのフィードバック
ノーマルのLC500では特徴となるドア後方のクビレ。
TOM'S LC500ではこの部分を全幅まで広げることで下面を流れる空気を整流。
ダウンフォースを得ることに成功しています。
サイドディフューザー後方の翼端版でも整流効果を得ています。
これはスーパーGTにも見られる▼コチラの形状がフィードバックされています。
おお!同じですね。
レースフィールドからのフィードバックというのがよく分かりますね。
TOM'Sのリアディフューザーは下面を流れてきた空気を効果的に排出。ダウンフォースを発生
カーサンの撮影した画像では肝心のリアディフューザー形状があまり写ってはいませんが、理屈は皆さんの知っているディフューザーと同じ。
ちょっと残念なのが、マフラーがトムスバレルではなく、マフラーカッターである点。
ゆくゆく開発されるのかもしれませんが、カッターだけって言うのは…。
純正マフラーのカッター部分を加工するようですが、素材はチタンかカーボンが選択できます。
問題は価格ですね。
フロントディフューザー、リアディフューザーが30万というのはドライカーボン製ということを考えればいいとしても、マフラーカッターが、チタンで15万、カーボンで20万って高すぎません?
タイコ部分まで交換ならナルホド。って感じですが、カッターで?
ここは少し残念なところ。
実戦主義のエアロに徹したTOM'S LC500なのですから、マフラーごと変えて欲しかった。惜しい。
カッターはともかく、エアロに関しては本物のTOM'S LC500。
本物志向の方がエアロを付けるならTOM'S LC500が狙い目ですね。
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